2023年11月26日に主人の一周忌を執り行いました。覚書として、掲載させていただきます。
11月26日
主人の一周忌でした。
昨年の葬儀の打ち合わせ時、葬儀屋さんから「会社の人を呼ぶと、奥様は挨拶ばっかりしなきゃいけないから、家族葬の方がいいよ。」とアドバイスを受けてその通りにしました。
が、その後数ヶ月間、まだ主人の店があったとき、取引先の方々からの電話に毎回「あれ?中村くんは?」と聞かれ、その度に「主人は倒れて…」と説明しなきゃいけなかったし、「主人が社長であり、技術者であり、主人が全てだったんだから、やっぱりお通夜に会社関係の人にお声かけしとけばよかった…。」と思ったので、今更とは思いつつ、お取引のあった方々や、主人のご友人たちにも一周忌の案内状を送りました。
とはいいつつ、一周忌といえば本来身内とごく親しい友人しか来ないもの。(らしい)
「一周忌とか、来にくいかな…」と心配していたら、主人が開業する前からお付き合いのある方や、
「何があったかわからないけど、ご挨拶がしたくて」と来てくれた方、もちろんカスタムドライブの開業に携わってくれた元スタッフや、さらにその前に勤めていた、私との出会いにもなった大阪日本橋時代の仕事仲間も来てくださり、ちょっとした同窓会みたいになっていました。
また、一年前と同じように、私のママ友もたくさんきてくれて、一周忌とは思えぬくらい、たくさんの参列者で本堂が埋まりました。
(当初用意してくれた椅子を倍に増やしてもらったんですよ!)
たくさんの方々が来てくださったので、お焼香も思いの外長い時間になっちゃいましたが、無事法要を終えることができました。
昨年の告別式では、喪主の挨拶をできる状態ではなかったので、この日はわたしの言葉で喪主の挨拶をさせていただきました。
日々のことで、毎日主人を思い出して泣くことはないのですが、さすがに当時のことを思い出すと未だに涙がこぼれます。
挨拶のときも、カンペを読み始めたらすぐに涙がこぼれて、後ろまで声が聞こえなかったかもしれないです。(聞こえてかなったらごめんなさい)
それでも、読みながらチラッと娘たちをみたら、予想以上に号泣してたから言葉にしてよかったかな。
日々普通に過ごしてるやろけど、子供達も色々想いはあるやろし、我慢もたくさんさせちゃってるから、たまにはパパを思い出して、涙流して、デトックスしなきゃね。
こんな涙涙の挨拶されて、参列者の方々を困らせたかな…とも思ったけど、「パパは私達のことを本当に大好きでした」と、ただただみなさまに知ってほしくて、そして忘れてほしくなくて、勝手に読ませていただきました。
お忙しい中参列してくださった皆様、そしてわたしの話を聞いてくださって、本当にありがとうございました。
喪主挨拶
本日はお忙しい中、中村智彦の一周忌にご参列いただき、ありがとうございました。
さきに、取引先のみなさま、主人のご友人のみなさま。
わたくしの配慮がたらず、昨年のお通夜、告別式にお声がけができず、大変申し訳ありませんでした。
この一周忌に皆様が来てくださり、主人も喜んでいると思います。
昨年11月22日に 主人が脳梗塞で倒れました。
一命をとりとめたときいていたので、退院後リハビリして、元気に帰ってくるとばかり思っていました。
それまで店を守っとこうと思っていた矢先、一年前の今日、11月26日に急遽帰らぬ人となってしまいました。
48歳でした。
主人は、争いを好まぬ、優しい人でした。
夫婦喧嘩をしても、折れてくれるのはいつも主人でした。
倒れた日の朝も「車、乗っていかないの?」と私を職場に送ろうとしてくれていました。
これが最後の会話になるとは、この時みじんも思ってもいませんでした。
とにかく私と娘たちのことが大好きで、車ででかるのはもちろん、テレビを観るのも「みんなでみよう」というくらい、4人で同じ時を過ごすのが生き甲斐のような人でした。
それが正直鬱陶しい時もあったのですが、今はそれがただただ恋しくて、でも画像を見ると、2度と会えない事実を実感する悲しさでいまだに涙が止まりません。
仕事でも、「いつも優しい中村さん」だったようで、来店される取引先の方々や常連のお客様が「あんなにいい人、他にいない」と口を揃えていってくださりました。
取付の技術や商売センスだけでなく、あの人柄があったからこそ、17年間、お店を続けられたのだろうなと、しみじみ感じさせられました。
たくさんの人たちに助けられ、支えられ、気づいたら一年が経ちました。
人様の家を片付けに行けたのも、子供達に日々ギャーギャー言えたのも、私が好きなことだけできたこと、当時は当たり前と思っていたけど、主人がいてくれたからこそだというのが、今ならわかります。
子供達も、この一年、たくさんの我慢と寂しい思いを堪えて過ごしてきたのだと思います。
それでも、私の前では平気な顔をして、主人をからかって、笑いの絶えない日々を過ごさせてくれてる子供たちには感謝しかありません。
子供達がいるから、私も日々頑張れます。
ありがとうね。
これからも色々あるだろうけど、ありがたいことに、わたしたちには支えてくれる家族や友達がたくさんいます。
今までも甘えてばかりで申し訳ないのですが、母ひとり、娘2人を、今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
今まで中村智彦を慕ってくださり、みなさまには改めて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
これをもって、喪主の挨拶とさせて頂きます。
神戸の整理収納アドバイザー 中村さつき